コメント欄でナバちゃんから
私が子どもの頃、どんな環境で
本を好きになったのかと
聞かれました。
高知の田舎で、崖を登ったり、
山で鬼ごっこしたりして、
暗くなり、家に帰ったあと、
「少年少女世界の名作」という
本を読んでいたことを
覚えています。
カラーの挿絵(さしえ)がついた
縦30cm、横20cm、
厚さ5cmぐらいの分厚い本で、
家まで配達されていました。
例えば、『イギリス編3』では
「宝島」「マラコット深海」
「名犬クルーソー」「アルプス登頂記」
「ナイチンゲール」のお話が
入っているという具合です。
私が特に好きだったのは
『フランス編7』収録の
「十五少年漂流記」。
収録(しゅうろく):
作品や記事を書物や新聞に
収(おさ)め載せること
難破した船に乗り合わせ、
無人島に流れ着いた
十五人の少年達が、
相手の良いところを認めて
信頼し合っていく様子が
描かれます。
難破(なんぱ):
強風や豪雨のために船が
破損したり座礁したりすること
座礁(ざしょう):
船舶(せんぱく)が
水面に隠れて見えない岩
(暗礁)に乗り上げること
1/17の地震の時に、
崩れかけた自宅から、
両親はこの重たい本を
持ち出していました。
そのおかげで、子どもたちは
今、読むことができています。
私の宝物です。
今年も17日になりました。
犠牲者の冥福(めいふく)を祈り、
黙祷(もくとう)を
捧(ささ)げたいと思います。