知之為知之
不知為不知
是知也
之を知るを之を知ると為(な)し、知らざるを知らずと為す。是れ知る也。
中国文学者 吉川幸次郎さんによる論語の書き下しです。
「知らざる」「知らず」の「ざる」「ず」は否定を表します。
意訳:知っていることは自分がわかっていると思っていいけれど、知らないことについては自分がわかっていないということを認めなさい、それが知るということです。
中国の子どもたちは最後の「知」を「智」と発音することもあるそうです。
自分は知っているのか知ってはいないのかを判断することが智恵だと言っているのでしょうね。
最近、自分がこうと思っていることが正しいのかどうか、悩むことが増えました。
いろいろなことを知れば知るほど、これが一番とは簡単に言えなくなりますね。