「記号論的な視野から探求し論考を展開している」
これをわかりやすく解説するとどうなる?
記号論を研究している方の言葉を借りると、
『社会のすべての記号、シンボルは何かにつけられた名前ではなく、記号とは意味するところのものである。』
こんな表現になってしまいます。
自分なりに記号論の著作物を拾い読みして、言葉にしてみました。
『記号とは、あらゆる角度からある物を語り尽くすもの。
ある物とは一般的な名前をつけられた物ではなく、ここにある物、誰かにとって意味ある物である。』
この説明で伝わるだろうかと考えていたら、次の表現にぶつかりました。
『ある物体や事柄を表すのに、それそのものを使わずに他の表現に託した場合、その表現にあたるものを「記号」という。「記号」とは何かの事柄などの意味を託されている表現のことであり、「ことば」がその代表である。』
田村先生、さすが。
腑(ふ)に落ちたとは、このことですね。
腑に落ちる:納得がいく、合点(がてん)がいく
腑抜(ふぬ)け:意気地(いくじ)がない、腰抜け